タイの歴史と文化を支えてきた象!タイの人々と象の密接な関係とは?
■目次
1.タイの歴史に欠かせない象
2.一般市民と象の関係
3.象のお土産
4.まとめ
1.タイの歴史に欠かせない象
タイと象は深く長い関係があります。象はタイの象徴であり、国民にとって大切な動物で、昔からタイの人々の生活に密接に関わってきました。
記録によるとタイでは100年前には、なんと10万頭もの象が飼育され、人々とともに生活し、チークなどの森林伐採など林業に携わっていたそうです。しかし乱伐などで森林伐採の仕事そのものが減っていき、1989年にはタイでのチークの伐採そのものが禁止、その後飼育される象はどんどん減っていきました。
また、象は農作業や林業に使われ、王族や貴族の乗り物としても使われていた歴史もあります。
タイの歴史を紐解くと、象は「人気者」である前に大変な「働き者」であったことがわかります。中でも重要だったのが、「戦う象」としての役割です。時速約40kmという、動物園でののんびりとした姿からは想像できないほどのスピードで突進する体重4~5トンの巨体。これはまさに「生きる戦車」とも言われていました。戦闘用の象が多数飼育され、その突撃力で敵陣を破壊し、騎馬戦ならぬ騎象戦で大活躍したのです。
2.一般市民と象の関係
タイでは、象は一般市民にとっても身近な存在です。象を飼っている家庭も多く、象が町中を歩いている姿もよく見られます。
ちなみに現在でも約3,000頭の象が飼育されていると言われています。象は、観光客向けの象乗りや象ショーに使われていますが、農作業や林業にも使われています。加えて、象は、タイの仏教寺院で飼育されており、僧侶の生活を助ける役割を担っています。タイの人々は、象を神聖な動物と見なしており、幸運と繁栄の象徴とされていて、象を殺すことは禁じられています。
また、象はタイの文化や芸術にも深く関わっています。象の絵や彫刻は、タイの伝統的な家屋や寺院によく見られます。象の柄の布や陶器などは、タイの人気土産の一つです。
3.象のお土産
タイでは、象をモチーフにしたお土産が数多く販売されています。
タイで買える象のお土産はたくさんありますが、その中でも特に人気のあるものをいくつかご紹介します。
- 象のぬいぐるみ
- 象のキーホルダー
- 象の絵葉書
- 象の柄のTシャツ
- 象の柄の皿やマグカップ
- 象の絵や彫刻などの工芸品
これらのお土産は、タイの象への愛情を感じることができるものばかりです。タイを訪れた際には、ぜひ象のお土産を買ってみてください。
4.まとめ
ある時は国家を守る勇敢な戦士、またある時は田畑や森林で頼りにされる力持ちの労働者、そして多芸のエンターテイナー、神聖な仏の化身と、象は様々な形でタイの人々と深く繋がってきました。
このようにタイと象の関係は、タイの歴史と文化を物語っています。象は、タイの人々の生活に欠かせない動物であり、タイの象徴です。タイを訪れた際には、象に会いに行き、タイの文化や芸術を体験してみてください。
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